▪️ミンダナオアトラス(フィリピンアトラス)
 Cyhalcosoma atlas hesperus

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フィリピン ミンダナオ マラグサン
F1(WF1)

3齢初期幼虫3ペア(♂♀別血統)
♂【2014年7月上旬孵化】(WILD♂92×♀:親虫購入先ランバージャックさん)
♀【2014年8月上旬孵化】(WILD♂100UP×♀:親虫購入先ランバージャックさん)


ギネスサイズ:
野外108mm
飼育103.6mm


▪️2014年10月21日 幼虫入手


ヤフーオークションにて落札。
3齢幼虫3ペアで約2500円也。


コーカサスに負けず劣らずのサイズと、
「THE水牛」といった具合に立体的に湾曲した角。
スタイルの良さはカルコソマイチカッコイイと言っても過言ではないと思います。

ミンダナオアトラスはカルコソマの中では長角が出やすく、
ブリード人気の低いカルコソマの中では真剣にブリードされている方が多いのも特徴です。

6年ほど前に野外品を購入して飼育した際は、
小型ながらも湾曲した角を持った個体が羽化してくれました。

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知り合いでもなんでもないんですけど、
ヤフオクで100mmを超えるような大型飼育品を出品されている山形県のブリーダーさん、
私の知る限りミンダナオアトラスばっかり5〜6年出品し続けています。素晴らしい!
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野外品の入荷はあまり多くなかったのですが、
ここ1〜2年かなり野外品が流通し、
大型の野外品でも3000〜4000円前後で購入できるようになってきていますね^ ^

今回、WF1の3齢幼虫が
①手頃な値段で、
②しかも羽化ズレを防ぐために♀の羽化時期がズらしてあり、
③しかも♂♀別系統で、
④親虫は信頼のできるショップさんからの購入、
⑤発送するまで♂3L、♀1Lの容器で管理している個体、(管理の悪いヒネた個体じゃない)

っつーことで即買い!こういうマメな出品者さん最高です。
(オマケにシロヘリついてきたけどな)

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まだまだ3齢初〜中期の伸び代たっぷりな感じ。

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大きさの割に長い手足と、
背中で這い回る感じがグロテスク!
隙あらば噛み付こうとする闘争心は幼虫の頃から垣間見えています。

体重などのデータは下記の通り。
♂①46g頭幅14.5mm
♂②39g頭幅15.2mm
♂③(データ紛失)
♀①29g
♀②27g
♀③27g

♂幼虫は1頭ずつ4.2Lケース、パンやさんへ、
♀幼虫は3匹まとめて4.2Lケースへ投入。
22℃前後の比較的低温の環境でマットはフォーテックさんのカブト一番を使用。

▪️2015年1月18日 マット交換

投入より3ヶ月ほど経過したのでマット交換をしました。

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相変わらずの闘争心。
かな〜り色濃くなってきましたが、
この色から更に3~4ヶ月は幼虫なのは学習済!

♂①46g→64g
♂②39g→59g
♂③(データ紛失)
♀①29g
♀②27g
♀③27g→43g43g42g

長角作出に関してよく言われることとして、

①マットを固詰めする(黒土など)
②低温で飼育する
③マット中に材を入れて材中で蛹化させる
④深さのある容器で飼育させる
⑤幼虫の姿を見ないように交換する

などがありますが、
とりあえず①②⑤を試してみようかなということで実践。

♂①のマットはガッチガチに詰め、
♂②のマットはフワ詰めにし、

全ての個体を玄関にあるメタルラックの一番下の底冷えする段(20℃程度)に移しました。 
んでんで最後の交換だと思ってなるべく放置してみようと思います。長角出るかな〜???

▪️2015年5月7日 ♀蛹化〜
 
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そろそろ♀は蛹化したっしょ!ということで掘り掘り。

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仲良く等間隔に蛹室作成してくれてます。

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ミンダナオアトラス3姉妹。
真ん中の個体は後ろ足が欠損しているのではなく…極端に短い!
(幼虫時に齧られちゃったかな??)
一応さきっちょは符節っぽくなってますがどうなんでしょ??

蛹のデータは66mm28.3g、66mm26.4gでした。(1♀分データ紛失)

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正面。
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横から。
大型カブトの蛹の臭いって臭いですけど良い匂いです。

▪️2015年5月29日 ♀羽化〜

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そろそろ間に仕切りかなにかブッ刺すかな〜と思ってたら悲劇発生( ̄  ̄)
となりに訪問しちゃったようです…。

発見時はまだ傷つけていなかったので、
そ〜っと取り出そうと試みたんですが失敗。上翅に当たる場所に穴あいちゃいました。
こういう時は瞬間接着剤ですぐに塞げば意外になんとかなるんですが、
手元にないし、
蛹化して時間たってるし、
大型種だし、
→勝手に体液とまるっしょということで放置。

▪️2015年6月14日 ♂蛹化〜

そういや半年近く放置しちゃってるぞ〜ということでマット交換。

と思ったら。

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で〜ん。
♂①が立派な長角で蛹化してくれてました。

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横。

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背中。蛹室が劣化してたので背中が汚いです。

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インマイハンズ。

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蛹室。作り弱すぎの欠陥住宅でした。

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ということで人工蛹室にお引越し。
蛹体長113mm蛹体重49.5g。70~80g位までは最大体重が乗ったのかな???

♂②は幼虫のままで57.7gと若干ダイエット。
底4cmは交換せずにぐっちゃぐっちゃとガチ詰め。上から継ぎ足しRUSH。
♂③は屍蝋化していました…。

冬場は18度〜20度だったのでマットの劣化も遅く、
約半年間放置で引っ張れたのかなと分析。

あとは無事に羽化してくれれば、
羽化時期的には、なんとか♀とブリードできるかもしれません。

▪️2015年6月18日 ♀撮影

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体も固まってきたので撮影。

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横から。
カルコソマの新成虫の綺麗さは本当に素晴らしいの一言に尽きます。

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ご尊顔。
新成虫で脚部の棘とか符節とかビンビンに鋭利なんで手に持つとクソ痛いです。

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♀55mm(13.3g)

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♀54mm(12.7g)

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♀56mm(13.1g)
なんとか無事に羽化。
頑張ればブリードに使えるかもなぁ〜って感じです。

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ちなみに予想通りちっちゃい足になってました。ちゃんちゃん。