▪️ミヤマクワガタ
Lucanus maculifemoratus maculfemoratus

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日本国 新潟県 (下越地域)
WILD


ギネスサイズ:
野外78.6mm
飼育78.6mm
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▪️2015年6月2日 今年初ミヤマ

ミヤマクワガタ。
子供の頃のヒーロー。(ガッカリするほど喧嘩弱いんだけどね)

深山(ミヤマ)の名の通り、標高のある寒冷地では普通種ですが、
出身の神奈川の低地では激レア中の激レア。

いない訳ではないんですがたま〜に♀が道路を歩いているのを拾うくらい。
♂なんか1夏に2〜3匹見るか見ないか。

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時代も場所も変わって新潟県 下越地域 某所。
カブトムシより、コクワガタより、ノコギリクワガタよりも、
ミヤマクワガタが多い地域。(神奈川じゃ考えられませんね)

発生時期を確かめたくて仕事終わりに、
街灯下やら、樹液の出ているクヌギをちょこちょこ観察していたんですが、
本日 有名ポイントのキャンプ場の様子を見に行ったらクヌギの樹液に来てました。

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60mmの立派な♂。今年初ミヤマです。
まだまだ夜は肌寒く、気温16℃程と街灯下に蛾すらも集まらない中、
フライングして出てきてしまったようです。

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耳の出っ張り。

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発生初期らしいフサフサの毛。
長く生きれば生きるほど禿げていってしまうので、
少しでも長く飼いたいのであればフサフサの個体をチョイスした方がいいですね〜。

▪️2015年6月中旬〜 灯下採集

せっかくのミヤマ特農産地新潟。
今年は大型個体使ってブリードするぞーってことで採集へ。
以下採りたいけど採れないって人達へご参考まで。

採集方法は灯下採集。
街灯下を巡ってクワガタを拾っていくスタイルです。
餌も発電機も必要ありません。

まずは時期
当然ですがいない時に行っても採れません。

私の住んでる新潟県下越地域の山のポイントでは6月の第2週〜第3週位から発生し始めます。
コカブトやらコクワガタやヘビトンボが出始めたら頃合いです。

ノコギリクワガタは1〜2週間遅れ、カブトはノコギリの更に1週遅れ位で発生し始め、
逆に7月末位になるとミヤマの♂が採れなくなり始め、♀も産卵後の軽い個体が多くなります。
標高をあげれば9月の中頃までは採集は十分可能です。

採集ポイント。
「いる場所に行け」釣りでもそうですが昆虫採集でも鉄則です。

ざっくり言っちゃうと新潟、山形ならダムに行けばまずいます。
東北、北関東でも大体そんな感じだと思います。
東京でも北西部に行けばポイント多数。

ロケーションは山の上の橋の街灯下が最高。
川の上を通っている橋である必要は無く陸橋で良いです。要は吹上げていることが大事。

街灯は白色のものが良いです。
水銀灯がベストですが昨今ほとんど無いと思います。
ここで気をつけたいのが近年増えているLEDの街灯。まず採れません。
オレンジ色の街灯(ナトリウムランプ)でも採れますが基本は白色。

後は「クワガタが採れます」的なペンションを探したりとか。
たま〜にヤフオクでポイントの地図売りますなんてのもあります。

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こんなダムが最高です。

タイミング。
夜の8時〜11時位。深夜でもいますが数は出ません。
気温は18℃あればまず大丈夫。
天気も多少の雨なら問題ありません。
むしろ採集者の多いハイプレッシャーな場所では雨の日の方が採れるなんてことも。

私の経験だと、コンディションの悪い日でも採れるのは♀や小型の♂が多いので、
逆に大型の♂を狙うなら、温度の高い晴れの日が良いと思います。
雨が続いた後に急に暖かくなった日なんかがベスト。
ライトトラップと違って灯下採集に霧もガスもモヤも関係ないので雨上がり上等です。

採集道具。

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ライトだけ。
最低80ルーメンは無いと見えなすぎて嫌になると思います。
値段でいうと2000円も出せば良い奴が買えます。
まあ細かいことをいうと採集ポイントに行くまでの車も必要なんですが…。

採集方法。

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こんな感じの橋の上を探すだけ。
安全の為、車を降りて歩いて探しましょう。(なるべく明るい服装で、車が来たら反対側へ)
特に一人で運転しながらのルッキングは夢中になって後続車両に気づかない場合が多く、
トラブルや事故の元になります。

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道路中央ではなく橋桁がポイント。柱の裏や、ボルト部分にいることが多いです。
ちなみに手前の手すりに乗っているのはタヌキの糞。
ライトで照らして出来る光の凹凸を見ていくので、
ウンコ落ちてるとめっちゃ間違えやすいんだよね。間違って掴まないように。

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この画像のように欄干に消雪パイプが通ってるとパイプとコンクリの隙間に詰まってることも。
欄干の外側にくっ付いている場合があるので虫取り網があると便利です。
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街灯の土台も1級ポイント。
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クワガタはこういう隙間が大好きです。

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端と端をつないでいる部分。
よく見ると顎が出てたり足が出てたりすることも。
(不用意に指を入れないようにしましょう。ムカデもこういう場所が大好きです。)

ちなみによく落ちていることが多いのは、
街灯の真下と、光に照らされている部分と照らされていない部分の境目。

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上記の場所を丹念に見ていけば、

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こんな感じで拾えます。(withウンコですが。)

最後に一つ重要なアドバイス。

例え前方に採集者の方がいて、既にポイントを通った後だとしても、
上記の場所を丹念に見ていけば十分拾える可能性はあります。
(特に親子連れだったりすると見落とし多数のことが多いです。)

見落としだけでなく、場所によっては見回り中にボトボト落ちてくるような濃いポイントもあるので、
採集中に甲虫が落ちる音がしたら音の方向へ様子を見に行ってみましょう。
(馴れると音で判別が付く位になります。)

一晩の採集結果。
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街灯下巡りは仕事帰りにフラッと寄れる気軽さと、
小一時間回ればこの位採れる効率の良さがgoodです(^ ^)

最後に気をつけること。
・毒虫。  街灯下にはチャドクガも集まります。基本蛾には触れないように。
・暴走族。 山奥のダムや峠道だとレース場になっていることがあります。特に対向車に注意。
・幽霊。  街灯下で写真を撮ると漏れなくオーブが写ります。大体羽虫だけどね。
・採集者。 車での灯下巡りの場合、急に止まったり、ドアを開ける車が多いです。
・野生動物。びっくりすると固まるのでハイビームで走行しないと轢いてしまいます。
・人間。  街灯下で爺婆を拾わないように。幽霊と間違って蹴りをいれないように。
      なんで深夜の1時〜2時にタンクトップのお爺ちゃんが山奥の道路脇に腰掛けているのかは気にしない気にしない。

▪️2015年6月25日 個体紹介

採れた個体の一部の紹介。
サイズによる個体変異もそうですけど、
サイズの割りに顎が長いとか、太いとか、耳上突起が発達しているとか、
そんなところを見ていくと楽しいかもしれません。

ちなみに私の行く採集ポイントはフジ型、サト型なんでも出ます。

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37mm。内歯消失しかけ。

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43mm。
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50mm。
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52mm。この辺から耳が出てくるかな?

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56mm。
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57mm。
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58mm。
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59mm。
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60mm。

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62mm。私の中ではこの辺から大型です。
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64mm。先端の二股の強い個体。
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67mm。第一内歯の発達が良い個体。カッコイイ。
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68mm。今季MAX。
長く生きたのか全体的に歯が丸く、微毛もありません。

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67mmの♂が一番かっちょいいかな〜。

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耳状突起の発達も良し。

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微毛もフサフサ。

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内歯の発達もgood(^ ^)

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でっかい個体だとおデコの横一文字の部分でつまめちゃう位発達するのよね。

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最小37mm。同じ種類とは思えないですね。

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今季MAXが68mmということを考えるとサイズが出る産地ではなさそうですね〜。
(ちなみに今季♀のMAXは42mmでした。)

特大の75mmUPが取れるような産地は、北海道、山口、福岡、宮崎、熊本あたりの印象が強いかな。
北海道と九州はデカイですね。

試しに過去のヤフーオークションでの落札相場を見ると、
2010年7月に岡山産の78mmUPが241,000円。
2007年8月に道南産の78mmペアが110,000円。
2013年7月に岩手産の74mmペアが101,000円。

♀47.2mmが140,000円なんて値をつけたことも。

採集家にとっては夢がある種類かもしれませんね〜( ̄ー ̄ )
76mmを超えたあたりで一気に希少性が増して10万円前後が相場になるようです。

ただ今年はミヤマの当たり年のようで、(新潟も物凄い数が発生しています。)
75mmUPの出品も多く出ておりますがあまり値がついていないみたいですね〜。

いつかは新潟産で70mmUPでいいから採集してみたいものです。

▪️2015年7月19日 産卵セット

種親は以下のとおり。
♂68mm 6/20採集
♀38mm 6/18採集
♀38mm 7/13採集

採集から大夫時間が経っているのは気にしない気にしない。

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産卵セットはコバエシャッター大に、
古くなった発酵マット+黒土を固めただけのシンプルなセット。
♀が潜りやすいようにマットにトンネルを開け、
転倒防止の樹皮をぱらぱら。同居でセット。

飼育分だけ採れればいいのですが果たして結果は如何に…。