▪️ヒラタクワガタ(国産ヒラタ)
Dorcus titanus pilifer

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新潟県 下越地域

WILD

ギネスサイズ:
野外75.4mm
飼育85.2mm

▪️2015年7月19日 ルッキング採集

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新潟県 下越地域の河川敷。

『ヒラタクワガタは河川敷の柳にいる』

図鑑などにも書いてある有名な文句ですが、モノは試しで探索に。
事前に水系と大雑把な地名まではヒントを貰っていたので、
川沿いを車を走らせながら探索し、↑のポイントへ。

歩き回りながらなんとか樹液の出ている柳を発見すると、

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おわーっ、ホントにいた(´Д` )

子供の頃住んでいた神奈川ではヒラタクワガタなんか見たことなかったワタシ。
近所の小鳥屋さんに売ってたヒラタクワガタをお母さんに買ってもらったっけ(懐
 (その後大学時代に「知る人ぞ知る西東京の有名ポイント」で初GETしました)




いや〜、ホントに採れるとは思わなかった。
魚釣りも釣れるまで半信半疑で嫌になってきますけど、(ルアーなんか特に)
初めてのポイントでの採集においても通じるものがありますよね。

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どれだけ自信を持って釣れない時間を手を抜かずに過ごせるか。
そのために釣れる場所、釣れる時に何も考えずに釣り続けるんじゃなくて、
色々と考え、試し、経験と技術を養う。それが釣れない時の自信になるんだよね。

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釣り番組でどっかの偉い人が言ってた言葉が身に染みます(_ _)
採集って他のポイントでの経験だったりが生きてきますよね。

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いや〜、いるもんだ。

その後も柳の枝先に止まっているのを発見し、
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3♂をGET。

夕刻とはいえ炎天下の河川敷の照り返しや、
岩場の足元の悪さもあり、長時間は探せませんでしたが、
大満足の採集結果でした。

▪️2015年7月25日 ライトトラップ

せっかくなんでブリードに挑戦したいと思い、
2回くらい??足を運んだものの、♀が採れない…orz
♀の方が夜行性の傾向が強いのか?
昼間はどこかに隠れていて見つからないんですよね。

♀の死骸は見つけているのでいることはいるはずなんですが…。

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つーことでライト焚いてみました。
ヒラタクワガタは灯火には集まりにくいみたいですけど、
河川敷でやるライトトラップも中々レアかもと思いブルンブルルルン!( ̄ー ̄ ) 

ノコギリクワガタやカブトムシ、クロツヤムシ等がポツポツ飛来する中、
念願のヒラタクワガタ♀ を1匹GET。

途中でコガネムシがウジャウジャ湧いてきたので1時間で終了。
(ブロワーがないのでホウキで片付けるのしんどかった…)

そしてなんと、帰りに寄った自販機で1♀ピックアップ(笑)
手間暇掛けたライトトラップはなんだったんだ…orz


▪️2015年7月末 トラップ採集

「よく考えたら夜にトラップ採集すればいいんじゃん」と気づく。


ただ、実はこのポイントって数年前に熊害事件が起きてる場所なんです(T_T)
ライトトラップした時も茂みから「ギャーギャー」謎の獣の声が聞こえてたし…。
 (巣があるのか?赤ちゃんがいるのか?一夏の間その場所に近づくと毎回鳴いてました…)
なにより夜はムカデやゲジやハサミムシ(しかも形がエグい奴)がウジャウジャ出る…。

採集素人ということもあって夜間採集にビビりまくりだったんですが、
クワ友さんからもペア取り頼まれていたこともあって行ってみました。 

まずは下準備。
過去に国産カブト採集記事でも紹介しましたが、今回はもうちょっとガチな量で。

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まず近所のスーパーで材料をGET。
見切り品になるとバナナが5本で60円になるので大量まとめ買い。
あとストッキングは単価が高いし、液ダレもしやすいので排水溝用の不織布がオススメ。

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輪切りにしてコンテナにドボン。
なるべく大きな容器で作成するのがポイントです。

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砂糖とドライイーストをドバッ。

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混ぜ混ぜ。

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あんまり潰し過ぎないのもポイント。

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不織布に入れて、輪ゴム止め。
この量で15セット位です。
仕掛けやすいように取手付きのバケツに入れておきましょう。

で、夜でも確認しやすいような歩きやすい場所にある木にセット。
(雨が降らないかどうか天気予報も確認しましょう)

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いざ、夜のポイントへ。

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お〜いるじゃんいるじゃん。
と言いつつコレは失敗例。

枝先や、木の高い部分だったり、
トラップを木から吊るしちゃったりすると画像の様にカブトムシばっかになっちゃうんですよね。
それにしてもハサミムシの形がエグい。画像の個体で中歯位。長いやつは鋏だけで1cm以上あります。
(詳しくないですが私は新潟来て初めて見ました。関東にはいないのかな?)


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木の根元近くの股部分にベチャッと押し付けたほうがヒラタは採れやすいですね。
(参考写真として昼に撮影したものです)

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こんな感じでトラップと木の間に挟まっていたり、
トラップの中に潜行していることも。

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地面からトラップまでの間にいることも多いです。
これは40mm代中盤のこのポイントではなかなかの大型の♂。

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一晩の成果。
あれだけ採れなかった♀も集まりました。
仕掛けてしまえば採集時間自体は20分もかかりませんし、
バナナトラップを粗めに作れば3〜4日は持つので効率は良いですね。

多いときは一つのトラップに10匹位付いていることも。
ちょっと下草が生えた太い木に仕掛けたほうがいいみたいで、
ここはと思ったポイントにはトラップを重ね置きして「隙間面積」を稼ぐのも有効です。

採集ポイントは超広大な河川敷なんですが、
私が探索している範囲はほんの100坪位の広さ。
車をすぐ横につけれるのでホントにお気軽採集です。
下流に数キロ下っても同様に採れると思いますので、本気でローラー作戦やれば一晩で3桁位もいけるんでしょうけど…

なによりビビリの私には、藪に入らないで手の届くポイントで十分。
樹洞も大型がいると言われますが、トラウマがありすぎて覗くのすら嫌(笑)

何度か通ってどこに仕掛ければ大型が採りやすいかもわかり、
中々収穫の多い夏でした_φ( ̄ー ̄ )


▪️採集個体とかあれこれ

今夏に観察した個体のまとめ。

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こちらは今夏に確認したオスのサイズ分布表です。【n=38】
(持ち帰って自分の飼育分としたのは数匹です。)

最大の♂個体は54mmで最小は26mm。
採れるサイズは30mm代がほとんどで、
採集中に「おっ」と思ったサイズでも45mm位のことが多く、
60mmどころか50mmUPですら中々採れません。

ヒラタクワガタは南方の個体が大きくなると言われており、
(ちなみに北限は山形県の酒田市と言われています)、
新潟下越のこのポイントはサイズは出ないと思われます。

また、後ほど知り合った地元の採集のプロの方に聞いたところ、
今年は当たり年だったそうで、数も採れるし、サイズにおいても
60mmUPを採った方がいるんだとか。すげーーー。
(2015年はミヤマも当たり年だったしオオクワ拾ったし、中々濃い1年でした)

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こちらは♀。【n=27】
34mmが最大でした。
…BE-KUWA飼育ギネスの50mmってやばすぎるでしょ…。

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最大個体の54mm。
このサイズでも第一内歯以外の内歯はほとんど出ていません。

県内のショップの方にお聞きしたところ、
ここの地域の個体は内歯が出にくい個体群がいるようで、
飼育品の大型個体でも完全内歯消滅型も出ているようです。

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52mm。

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40mm代。

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30mm代中盤。

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30mm代前半。(擦れまくりですが…)

小さくなると光沢が出てくるのは世界共通ですね。


▪️2015年8月24日 産卵セット

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飼育分としては54mmの♂と3匹のB♀を確保。
♂はちゃっかり最大個体ですけど、
♀はクワ友さんに配った後に余った個体なんで状態はビミョー。

コバエシャッター小サイズに産卵一番固詰め+余ったレイシ材。
…正直ちょっと狭すぎなのでもう少し大きめのケースをお勧めします。
 
▪️2015年12月9日 ♂追加 

54mmの種親♂が早々に死んでしまい、
産卵セットからも1幼虫だけしか採れず…
(「採集してくれば採れるしなぁ」という怠慢が心のどこかにあるのかなぁ)   

ということで越冬中の♂を狙って冬の成虫採集へ。
事前に採集のプロに相談すると、
「今年は当たり年だったからスコップなんか持ってかないで木ひっくり返すだけでいいよ」

とのことだったので装備は手袋と腕力だけ 。

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50kg位ありそうなデッカい木をひっくり返すと、(どこに潜んでいるかわかるかな?)

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ほんとにひっくり返すだけで採れました…( ;´Д`)

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小型の個体ですがこの1♂で十分です。早々に帰宅して産卵セットへ。

▪️2016年3月8日 幼虫確認

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1ヶ月ほど前から成虫がかなり活発になってきていたんですが、
本日幼虫を確認。
いくつか卵も確認できるのですが、
ケースが狭く親に潰されてしまう可能性があるので、
近いうちに割り出しをしてみようと思います(^ ^) 

飼育ギネスは85mmという化け物サイズなので、
まずはこの産地で60mmUPを見てみたいですね( ´ ▽ ` )ノ