▪️スペクタビリスノコギリクワガタ
Prosopocoilus spectabilis

IMG_7234

産地:インドネシア スマトラ デンポ山
累代:F2
状態:成虫ペア♂41mm【7月羽化】×♀【6月羽化】

ギネスサイズ:
野外56mm
飼育53.2mm
------------------------

▪️2016年10月中旬 成虫ペア入手

ヤフーオークションにて成虫ペアを落札。
吉田賢治さんのムック本で育ったカブクワ少年としては、
実はず〜っと欲しかったスペクタビリス。

IMG_7234
♂41mm。
もうね、メチャンコ綺麗。
「ノコギリクワガタ最美麗種と言ったらスペクタビリス」という方も多いかもしれません。
ちなみに吉田賢治氏の書籍ではノコギリの枠を飛び越え「世界最美麗」で紹介されてます。

IMG_7223
長歯型が非常に出にくいことでも知られています。
メスの顎のような原歯型もいるのでこの個体で小〜中歯型位でしょうか。

ノコギリらしからぬフサフサ感溢れる触覚。5節だから2節多いのかな??

触覚の数って同じ種類の中でもイレギュラーな個体が時々いるんですが、
数違うと意外と目につきますよね。


IMG_7235
死んでしまうと輝きを失ってしまう上翅の模様。
図鑑の標本写真では伝わりませんが、生体は本当に綺麗です。
是非、生体を肉眼で見て頂きたい一品。

IMG_7236
♀。
ヒョコヒョコ動く触覚がキュート。

IMG_4504
どの書籍でも希少種扱いされることが多い本種ですが、
気になって昔の値段を調べたら、ネプチューンやリッキーが30万円した時代の
1998年の奈良オオカタログでも5,000〜7,000円。
虫研でも3,000〜4,000円。(但し、長歯型だと20,000円)
入荷数は少ないものの、昔からそんな高額では無かったようです。

2〜3年位前がピークだったのかな???
飼育品のペアで8,000〜12,000円前後した時期が続いていましたが、
最近は少しずつ野外品が入り始めたようで、
今は野外品・飼育品共にペア4,000円位に落ち着いているようです。

こういう飼育者が少ない種類は、
インドネシアの虫だろうが、昔どんなに安かろうが、
持ってる人の値付け次第で上がっちゃうので値段なんてあってないようなもんですね〜。


▪️2016年10月21日 産卵セット

IMG_7259
コバエシャッター中サイズに材2本。+埋め込み。

▪️2016年12月26日 割出し

IMG_8023
30弱位採れたみたいです。
あんまり覚えてないですが「マットからも材からも」って感じだったと思います。
(画像で確認するとド初齢でもマット食ってる腹をしてるので間違いないっぽいです)
♀は元気だったので再セット。

▪️2017年5月13日 割出し(2回目)

IMG_8939
放置してた再セット。
材も完全粉砕されてプリプリの3齢幼虫が回収できました。

IMG_8940
15頭なんで2回のセットで45頭位。万々歳ですね(^ ^)

▪️2017年10月 羽化個体紹介

7月くらいに第1号が羽化し始め、ほぼ出揃ったのでご紹介。


IMG_9558
こうやって成虫取り出していくのが楽しいんですよね〜。
画像は全て同時期に羽化した、element菌糸の800ccに2~3匹ずつ入れて飼育した個体群。
菌糸に入れた個体達については、
単独飼育よりも複数飼育した個体達の方が、
集団で環境を変えながら効率よく分解吸収できたのか、
成長も早く、サイズも良かったです。
菌糸飼育は食べ方を観察する分にあんまり適していないように思いました。
菌糸では最大で43.5mm。

MAXはライトマットとUマットをミックスした800ccボトル1本孵しの個体で47mm。
800ccだと少し狭かったと思うので1400ccにするか2本使えば良かったですね。

IMG_9567
47mm。
マット飼育1本孵し。
大図鑑での野外最大が49mmですし、割と満足です。
長歯型になればこの体のサイズでも+3−4mmくらいは稼げそうな気もします。

IMG_9566
46mm。マット。

IMG_9565
45mm。マット。

IMG_9564
43.5mm。菌糸。

IMG_9562
42mm。菌糸。

IMG_9561
41.5mm。菌糸。

IMG_9560
40mm。菌糸。

IMG_9559
39mm。菌糸。

メスのサイズは
マット飼育で31−32mm(n=3)
菌糸飼育で30−31mm(n=7)

IMG_9557
ちょうど蛹がいたのでパシャリ。原歯型かな?
菌糸で単独だと成長も遅く、サイズも微妙。


う〜ん長歯型も見てみたいので、もう1サイクルかなぁ〜。