こちらのプラティオドンネブトも2年近く放置している記事ですが、一旦纏めます。
■2016年2月〜 幼虫飼育
ライトマット個体群を追加。
管理温度は前回低温気味が良いことがわかったので20℃前後。
■2016年4月〜 羽化個体紹介(第一群:Uマットなど)
前回までは幼虫購入→羽化というパターンでしたので、
自分で卵から孵した個体を羽化させるのは初めて。
正式にはこれが1サイクル目ですね。
記念すべき完全サイクル1匹目は45.5mm。
800cc→800ccのリレー。
親虫は42.5mmだったのでとりあえず3mm親超え。
■2016年5月〜 50mmUP羽化〜(第一群:Uマットなど)
で〜ん。
1本目交換時に12g台だったUマット800cc→1300cc飼育の幼虫。
無事に50mmUPで羽化してくれました。
プラティオドン飼育で一つの目標目安である50mmを超えてくれて大満足です。
51.5mm。ごつい!
50mmUPになると、横にサイズが出てくるのでめちゃめちゃカッコいいです。
50.5mmと51.5mm。
どちらもUマット800cc→1300cc。蛹体重で5.5g程。
羽化後1~2週後位は51mmUPと52mmUPありましたが、
羽化後1ヶ月後位に計らないとこのサイズの虫でも0.5mm位は縮みますね。
Uマットについては「コバエを沸かしてはいけない」「詰めすぎない」というポイントさえ押さえれば、
扱いもかなり楽なので、50mmUPの近道と言えると思います。
お値段は5L1000円程と高いですが本当にオススメのマットです。
大型個体はかっこいいですね。
マレーパラレルス(49mm)とのツーショット。個人的2大ネブト。
三大ネブトだとグランディスINかな。
グランディスネブト(42.5mm)とのスリーショット。
こちらは後日撮影のプラティオドン♂49mmとクーラン♂63mm。
4大ネブトだとクーランINでございます。異論は認めません。
(余談ですがそもそも昔はクーランが世界最大のネブトだとは思われていませんでした。詳しくは『BE-KUWA1号(むし社)』の水沼さんのインタビュー記事にてっ)
■2016年8月 雌雄モザイク羽化
500cc→800ccボトルで管理していた、メスだと思っていた幼虫。(♀班が出ていたのだと思います。)
羽化してみると雌雄モザイクでした。
観察してみると、
大顎=オスとメスのミックス(すごい不思議な顎をしています)
頭部=オス(頭楯のエグレ有り)
胸部=メス(半円状に近い胸部、前足の湾曲)
腹部=オス(ゲニついてます)
サイズも際立って小さかったので50mmUPと並べてみました。
サイズはちびレコードの21.5mmに迫る22mm。
小型個体の内歯はこのようにはならないのですが、
オスの内歯にメスの内歯が合わさった不思議な個体です。
以前羽化させたシェンクリングの雌雄モザイクでも交尾器が飛び出していましたが、この個体も飛び出してますね〜。
■2017年1月〜 50mmUP羽化ラッシュ〜(第二群:HRNさんライトマット)
半年以上遅れて羽化してきた、ライトマットで低温管理した個体群。
後半は18℃〜20℃前後での管理でした。
こちらが最大個体の52mmUP。内歯がえぐい!
蛹体重で6.5g程あったので53mm位期待したのですが、
53mmだと蛹で7g位無いと厳しいかもですね。
今回のライトマット飼育で50mmUPは複数出ましたが、最大で52mm。
他のブリーダーさんやショップさんの話からも52〜53mm辺りに壁がある模様です。
ライトマットについては正直扱いが難しいと思いました。
「使い手」を選ぶマットです。(カッコつけではなくてマジで言ってます)
水分調整や通気、詰め方を間違うと最終2000ccでも平気で45mm位のがポコポコ出ます。
単純に50mmUP目指すならUマット入れておいた方が楽ですね。
左から52mm、47mm、44mm、30mmのグラデーション撮影。
数mm違うだけで印象がメチャクチャ違いますよね。
こうやって並べて考えると、もう1段左に来るであろう飼育レコードの57mm、
ホント化け物サイズです。
(今回41mm以下が出なかったので30mmは比較用にわざわざ買いました)
■2016年7月〜2017年5月 イリアンジャヤ産の話(ちびレコード超え羽化)
2016年7月にKUWATAのイベントにてイリアンジャヤ産の亜種レオポルディを購入したのでご紹介。
(あんまり時系列に合わない話を一つの記事に盛り込みたく無いのですが…)
こちらが親虫。24mm位でした。
特徴もクソも無いサイズだったので、採れた幼虫達をVIP飼いして大型狙いをしてみましたが、
子供は中途半端なサイズ。
最終はUマットの1500ccでしたがサイズは41.5mm。
イリアンジャヤの亜種レオポルディは最大亜種のはずなんですが、
この血統はず〜っと小さく累代され続けているせいで全然大きくなりません。
モロタイの原名亜種と比べてやや華奢なのと、内歯の中央の発達が悪いかな?
ちなみに同ラインのオス。
サイズは21mmアンダー。
(自己計測20.6mm程でした。現在のBE-KUWAちびレコードが21.5mmなので申請しようと思っていたんですが案の定バラバラに…)
申請をするまでがBE-KUWAレコードでございます。
■2017年11月 まとめ
プラティオドンにつきましては絶賛継続中で、本記事執筆時現在で幼虫で約100匹、
産卵セットも複数系統で15♀位やってますが一旦纏め。
(オークション出品者さん、ショップさんからは一通り購入しました)
結構細かい話も書いていきますが、あくまで持論です。
・羽化サイズは幼虫時の飼育スペース依存。これは間違い無いです。
800cc→800ccでも50mmUP出ていますが、800cc→1500cc位が一番無難です。
・飼育温度も低温の方が大型化には有利。ただ18℃を下回る日が続くと死亡率が上がります。
特にオスについてはメスより低温に弱い傾向にあるように感じました。
低温では繭玉内で真っ白になって落ちるので、変態時期に温度を上げるか、
20℃前後で終始管理するのが無難です。
・幼虫はかなり大きくなりますが(見えますが)、変態時にメチャクチャ縮むのでガッカリします。
・交換については1本孵しではなく、一度は交換した方が良いと思います。
いきなり1500cc等の大型容器での一本孵しもやりましたが良い結果にはなりませんでした。
・繭玉作成間近になると容器側面に出てきて姿を見せることが多い。
→繭玉作成間近なのでボトル越しに幼虫の大きさを見て、慌てて交換しても遅いです。
・昔より50mmUPが出にくくなってきている。100〜200の爆産がしにくくなった。
→複数のショップやブリーダーさんに同じ話を聞いています。(しかも繋がりなさそうな人達)
グランディスネブトでも同じ話を聞くので、野外品の入荷が見込めない同士、
同じ運命を辿っているのかもしれません。
(私が今複数ラインを所持しているのはこの為です。)
・小さな親からは大きな個体は出ない。
→これは正確には「小さな個体で累代し続けていると大きな個体が出にくくなる。」が真と思います。
(「WF1が一番大きくなる説」を唱えている方の真の原因部分でもあるかな。勿論私はそんな説信用してません。)
→本種を入手する際は兄弟個体などを見て、大型を出しているショップやブリーダーさんから買うのがベター。
普通に飼育していればまず45mm以下はあまり出ませんし、
市販の安いカブトマットでの800cc→1500ccでも充分50mmUPが狙える種類です。
・上の記述と矛盾するようですが「50mmUP」を侮ることなかれ。
簡単に出るようで、舐めた飼育をしていると出ない数値が50mm。
(BE-KUWAの初代ギネス個体も49.8mm。)
ただ狙って数を飼えばワンサイクルで誰でも複数出せると思いますので、
感覚的にはコクワの50mmUPに近いかな。
・値段も小型ペアなら2000~3000円前後と高くもなく安くなく、
人気もあるので増えすぎたらオークションに出品しても手離れも良しです。
意外にも50mmUPだとオークションに出ることも多くないので、5,000円位にはなってくれます。
(ちなみに52mmペアで10,000円、51.5mmで9,500円、51mmで8,800円で売れました。=大型個体には一定の市場評価というか人気があるってことですね✌︎('ω'✌︎ ))
以上!
プラティオドンについては雌雄モザイクは出るわ、裏ちびレコードは拝めるわで
中々思い出深い種類になってくれました。
他種のネブト飼育で自作マットを用いて良い結果が出ているので、
次回は自作マットで54mm目標に頑張りたいと思います。
(ちなみに飼育記を遡ると飼育当初は55mm目標だったみたいです、もうね、アホかと。)
あと確信持つほどデータが集まっていないのですが、
ド初令投入が効果あるんじゃないかな〜と思ってるんですよね。
ということで本種に向けた好奇心は尽きず。
これからも続けていきたい種類ですね(^ ^)
■2016年2月〜 幼虫飼育
ライトマット個体群を追加。
管理温度は前回低温気味が良いことがわかったので20℃前後。
■2016年4月〜 羽化個体紹介(第一群:Uマットなど)
前回までは幼虫購入→羽化というパターンでしたので、
自分で卵から孵した個体を羽化させるのは初めて。
正式にはこれが1サイクル目ですね。
記念すべき完全サイクル1匹目は45.5mm。
800cc→800ccのリレー。
親虫は42.5mmだったのでとりあえず3mm親超え。
■2016年5月〜 50mmUP羽化〜(第一群:Uマットなど)
で〜ん。
1本目交換時に12g台だったUマット800cc→1300cc飼育の幼虫。
無事に50mmUPで羽化してくれました。
プラティオドン飼育で一つの目標目安である50mmを超えてくれて大満足です。
51.5mm。ごつい!
50mmUPになると、横にサイズが出てくるのでめちゃめちゃカッコいいです。
50.5mmと51.5mm。
どちらもUマット800cc→1300cc。蛹体重で5.5g程。
羽化後1~2週後位は51mmUPと52mmUPありましたが、
羽化後1ヶ月後位に計らないとこのサイズの虫でも0.5mm位は縮みますね。
Uマットについては「コバエを沸かしてはいけない」「詰めすぎない」というポイントさえ押さえれば、
扱いもかなり楽なので、50mmUPの近道と言えると思います。
お値段は5L1000円程と高いですが本当にオススメのマットです。
大型個体はかっこいいですね。
マレーパラレルス(49mm)とのツーショット。個人的2大ネブト。
三大ネブトだとグランディスINかな。
グランディスネブト(42.5mm)とのスリーショット。
こちらは後日撮影のプラティオドン♂49mmとクーラン♂63mm。
4大ネブトだとクーランINでございます。異論は認めません。
(余談ですがそもそも昔はクーランが世界最大のネブトだとは思われていませんでした。詳しくは『BE-KUWA1号(むし社)』の水沼さんのインタビュー記事にてっ)
■2016年8月 雌雄モザイク羽化
500cc→800ccボトルで管理していた、メスだと思っていた幼虫。(♀班が出ていたのだと思います。)
羽化してみると雌雄モザイクでした。
観察してみると、
大顎=オスとメスのミックス(すごい不思議な顎をしています)
頭部=オス(頭楯のエグレ有り)
胸部=メス(半円状に近い胸部、前足の湾曲)
腹部=オス(ゲニついてます)
サイズも際立って小さかったので50mmUPと並べてみました。
サイズはちびレコードの21.5mmに迫る22mm。
小型個体の内歯はこのようにはならないのですが、
オスの内歯にメスの内歯が合わさった不思議な個体です。
以前羽化させたシェンクリングの雌雄モザイクでも交尾器が飛び出していましたが、この個体も飛び出してますね〜。
■2017年1月〜 50mmUP羽化ラッシュ〜(第二群:HRNさんライトマット)
半年以上遅れて羽化してきた、ライトマットで低温管理した個体群。
後半は18℃〜20℃前後での管理でした。
こちらが最大個体の52mmUP。内歯がえぐい!
蛹体重で6.5g程あったので53mm位期待したのですが、
53mmだと蛹で7g位無いと厳しいかもですね。
今回のライトマット飼育で50mmUPは複数出ましたが、最大で52mm。
他のブリーダーさんやショップさんの話からも52〜53mm辺りに壁がある模様です。
ライトマットについては正直扱いが難しいと思いました。
「使い手」を選ぶマットです。(カッコつけではなくてマジで言ってます)
水分調整や通気、詰め方を間違うと最終2000ccでも平気で45mm位のがポコポコ出ます。
単純に50mmUP目指すならUマット入れておいた方が楽ですね。
左から52mm、47mm、44mm、30mmのグラデーション撮影。
数mm違うだけで印象がメチャクチャ違いますよね。
こうやって並べて考えると、もう1段左に来るであろう飼育レコードの57mm、
ホント化け物サイズです。
(今回41mm以下が出なかったので30mmは比較用にわざわざ買いました)
■2016年7月〜2017年5月 イリアンジャヤ産の話(ちびレコード超え羽化)
2016年7月にKUWATAのイベントにてイリアンジャヤ産の亜種レオポルディを購入したのでご紹介。
(あんまり時系列に合わない話を一つの記事に盛り込みたく無いのですが…)
こちらが親虫。24mm位でした。
特徴もクソも無いサイズだったので、採れた幼虫達をVIP飼いして大型狙いをしてみましたが、
子供は中途半端なサイズ。
最終はUマットの1500ccでしたがサイズは41.5mm。
イリアンジャヤの亜種レオポルディは最大亜種のはずなんですが、
この血統はず〜っと小さく累代され続けているせいで全然大きくなりません。
モロタイの原名亜種と比べてやや華奢なのと、内歯の中央の発達が悪いかな?
ちなみに同ラインのオス。
サイズは21mmアンダー。
(自己計測20.6mm程でした。現在のBE-KUWAちびレコードが21.5mmなので申請しようと思っていたんですが案の定バラバラに…)
申請をするまでがBE-KUWAレコードでございます。
■2017年11月 まとめ
プラティオドンにつきましては絶賛継続中で、本記事執筆時現在で幼虫で約100匹、
産卵セットも複数系統で15♀位やってますが一旦纏め。
(オークション出品者さん、ショップさんからは一通り購入しました)
結構細かい話も書いていきますが、あくまで持論です。
・羽化サイズは幼虫時の飼育スペース依存。これは間違い無いです。
800cc→800ccでも50mmUP出ていますが、800cc→1500cc位が一番無難です。
・飼育温度も低温の方が大型化には有利。ただ18℃を下回る日が続くと死亡率が上がります。
特にオスについてはメスより低温に弱い傾向にあるように感じました。
低温では繭玉内で真っ白になって落ちるので、変態時期に温度を上げるか、
20℃前後で終始管理するのが無難です。
・幼虫はかなり大きくなりますが(見えますが)、変態時にメチャクチャ縮むのでガッカリします。
・交換については1本孵しではなく、一度は交換した方が良いと思います。
いきなり1500cc等の大型容器での一本孵しもやりましたが良い結果にはなりませんでした。
・繭玉作成間近になると容器側面に出てきて姿を見せることが多い。
→繭玉作成間近なのでボトル越しに幼虫の大きさを見て、慌てて交換しても遅いです。
・昔より50mmUPが出にくくなってきている。100〜200の爆産がしにくくなった。
→複数のショップやブリーダーさんに同じ話を聞いています。(しかも繋がりなさそうな人達)
グランディスネブトでも同じ話を聞くので、野外品の入荷が見込めない同士、
同じ運命を辿っているのかもしれません。
(私が今複数ラインを所持しているのはこの為です。)
・小さな親からは大きな個体は出ない。
→これは正確には「小さな個体で累代し続けていると大きな個体が出にくくなる。」が真と思います。
(「WF1が一番大きくなる説」を唱えている方の真の原因部分でもあるかな。勿論私はそんな説信用してません。)
→本種を入手する際は兄弟個体などを見て、大型を出しているショップやブリーダーさんから買うのがベター。
普通に飼育していればまず45mm以下はあまり出ませんし、
市販の安いカブトマットでの800cc→1500ccでも充分50mmUPが狙える種類です。
・上の記述と矛盾するようですが「50mmUP」を侮ることなかれ。
簡単に出るようで、舐めた飼育をしていると出ない数値が50mm。
(BE-KUWAの初代ギネス個体も49.8mm。)
ただ狙って数を飼えばワンサイクルで誰でも複数出せると思いますので、
感覚的にはコクワの50mmUPに近いかな。
・値段も小型ペアなら2000~3000円前後と高くもなく安くなく、
人気もあるので増えすぎたらオークションに出品しても手離れも良しです。
意外にも50mmUPだとオークションに出ることも多くないので、5,000円位にはなってくれます。
(ちなみに52mmペアで10,000円、51.5mmで9,500円、51mmで8,800円で売れました。=大型個体には一定の市場評価というか人気があるってことですね✌︎('ω'✌︎ ))
以上!
プラティオドンについては雌雄モザイクは出るわ、裏ちびレコードは拝めるわで
中々思い出深い種類になってくれました。
他種のネブト飼育で自作マットを用いて良い結果が出ているので、
次回は自作マットで54mm目標に頑張りたいと思います。
ド初令投入が効果あるんじゃないかな〜と思ってるんですよね。
ということで本種に向けた好奇心は尽きず。
これからも続けていきたい種類ですね(^ ^)
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