▪️グランディスネブトクワガタ
Aegus grandisーーー
あえてのTOP画像無しでございます。
ーーー
産地:フィジー ヴィチレブ島
累代:CB
状態:3齢幼虫9頭、3齢幼虫7頭
購入価格:???
ギネスサイズ:
野外56mm
飼育55.4mm
------------------------
▪️2016年1月 幼虫入手
とある方から幼虫を入手。
1400ccボトルに入れられた状態で9頭譲って頂き、(その後にオカワリで7頭程購入させて頂きました)
「水分調整だけすればこのボトルのまま大型狙えるかも」とのことだったのでメンテは加水だけ。
(その後、2/24、4/11に加水)
最近メッキリ見なくなって久しい本種。
図鑑に載っているのは大体、グランディスの小型個体か、
ヒペルプンクタートゥス(ラウオオネブト)なんで、大歯型の画像って結構貴重なんですが、
現BE-KUWAレコードの55.4mm。めちゃくちゃカッコいいんですよね〜。
昔はペア3,000円位だったんだよな〜、
なんでその時やらんかったんだろうとか思いながら、
欲しくても欲しくてもショップやオークションに出ない状況が続いていたので超僥倖٩( ᐛ )و
(調べたら2009年に成虫3♂2♀で510円で落札という記録がありました笑。今からすると考えられない値段です。いや、今が異常なんですが。)
ヘクソドンやギアス(インシュリコラ)等もそうですが、
今やりたくなっても、時既に遅しって種類結構いますよね。
(数年前のエクアやポルテリ、アエネアもそんな感じで危うくレジェンド殿堂入りになりそうでしたが、値段がつくとポロポロ出てくる不思議。)
絵画や骨董など、コレクションの世界で言うところの
「お金積めば買えるものはレアじゃない」っていうアレをクワガタに当てはめるなら、
特定外来や種保に指定された種類とか、こうした忘れ去られちゃった系が当てはまるんじゃ無いかな〜と。
同時に虫屋の世界で広く見れば「甲虫に珍品無し」なんていう厳しい言葉もあるんですけどね。
目標はギネスの55mmと言いたいですが、大歯になるであろう50mmUP。
あ、お金なら積めるみたいな感じになってますが、私はお金積めませんからね( ´Д`)y━・~~脱線脱線。
▪️2016年5月18日 蛹化確認
繭玉作成は確認していたのですが、
そろそろ蛹になっているかな?ということで撮影用にパカリ。
一応 内歯が分かれているのが確認できるので極小では無いかな??
データによるとオスの蛹で4.2g。メスの蛹で3.5g前後でした。
プラティオドンのサイズ感に当てはめると中型くらいですかね。
▪️2016年6月8日 第1号羽化〜
40mm程の可愛いサイズに…。
やっぱり大型個体がかっこいいのであって、
単純なカッコよさならプラティオドンの方がいいかな〜。
その後、続々と羽化してきましたが、
♂は42.5mm、??mm、40mm、40mm、
♀は33.5mm、33mm、32mm、31.5mm、??mmでした。(一部記録紛失)
▪️2016年9月20日 ペアリング
後食しだしたのでペアリング。
▪️2016年10月9日 産卵セット
だいぶ同居期間が長くなってしまいましたが産卵セット。
セットはコバエシャッター大にHRNのカブトマットとライトマットを混ぜたものを固詰め。
その後計3ペアを使用し、コバシャ大×2、パンやさん×1の3セットを組みました。
後食はしているものの、やや成熟が甘いかもしれませんが
寿命はめちゃくちゃ長いと聞いているので長期戦覚悟でその内産んでくれればと言う感じ。
▪️2016年11月27日 割り出し
試し割りで♂42.5mm×♀32mmで組んでいた、パンやさん4200ccの割り出しを実施。
結果は少数ながら採れていて20頭弱の幼虫を確保。
うんうん、順調。
ここまでは。
▪️2016年12月〜2017年8月 その後の産卵セット
他のセットも産んでるっしょと安堵していたんですが、ここから厳しかった。
瞬間最大で3ペア使ったにも関わらず、
12/31に8卵と幼虫1匹を追加し、後は中々産まなかったですね。
きちんと交尾ができていないのかなぁと思い、
こんな感じで人海戦術。
交尾が下手くそなストラテグスやサイカブト系にも結構有効なんですよね。
愛が伝わる転倒防止材の量。(屋台のゴミ箱みたいになってますが…)
▪️2016年11月〜 第二期羽化個体
追加で購入した幼虫達も羽化。
600ccブローで管理していたので全体的に小さめです。
♂31.5mm。
最小です。(羽化するまでメスだと思ってました…)
♀31mmと29mm。
こちらは♂36mmと♀29mm。
あとはまだ幼虫。
累代分の幼虫が採れていたのでこちらの成虫達はオークションへ放出。
小さい方の1♂2♀トリオは19,800円、ペアは15,500円で落札されてサヨウナラ。
絶やさない為にも全国多方面で増えて欲しいものです。
▪️2017年10月〜11月 2世代目羽化 個体紹介&まとめ
採れた幼虫は自作マットを入れた800ccボトルへ。
当初はオスだけ途中で交換しようと思ったのですが、
羽化時期が合ってた方が良いかな〜と思い、低温管理だったものの結局1本孵し。
あんまりサイズは望めないかなぁなんて思ってたんですが、
蛹の時点で、親世代より大きそうだなぁと。
大きそうな個体を出して測ってみたところ6.1g。
コレ50mm行ったんじゃない?っていう期待を持ちながら後日掘り出し。
結構バラつきがありまして、
38mm。ちっさ。
46.5mm。おっ、大歯??
48.5mm。これは大歯でしょ。
この位のサイズから太くなってカッコよくなるみたいです。
メス。(めんどくさいので代表個体)
今回は平均的に大きくなってくれて35mm前後。
別世代ですが42mmも入れて並べてみました。
左から38mm、42mm、46.5mm、48.5mm。
グラデーションで歯型の変化がよくわかる一枚。
やっぱり大型ってかっこいいですね。
まだ羽化1週間程ですが、
先日の6.1gの蛹は50mmUPになってくれたので並べて撮影。
(キチンと並べたかったけど50mmUPが挟まれたら嫌なのでソッコーで撮影終了。立ち位置もやや離れ気味 笑)
▪️まとめ
・50mmUPはもう1世代後で大型狙いの飼育をしてだな〜なんて思ってたんですけど、
まさか800cc1本で出ちゃうとは思いませんでした。低温飼育が良かったのかな??
・ちょっと満足しちゃってる部分があるんですが、次世代1400ccで飼育をしたら
55mm行かないかなぁってことで継続。
・寿命はめちゃくちゃ長いです。ペアリングさせて、3ペア入れた産卵セットで ず〜っと
温度を掛けた状態でも12〜15ヶ月は生きてますし、
・2016年の初夏に羽化した♂で数メスに使用し、単独飼育している個体がいるんですが、
本記事執筆時時点で1年半近くになりますがフセツ取れなくピンピンしてます。
・気になってるのはF1やF2の世代では50mmUPが簡単に出たという話。(『BE-KUWA37号(むし社)』)
一方では「大型や大歯型を出すのは難しい」という記述のある飼育記事もあるので、
なんとも言えませんが。(『くわがたマガジン27号(東海メディア)』)
ただ書籍やWEB上の昔の飼育記事を見ると産卵数は100、200産ませてるんですよね。
本種の国内飼育品はご高名な標本商の方が採集して持ち帰ったメスから広まったので、
言うなれば国内の個体は全て同系統。
流石に血が濃くなっているということであれば、戻し交配という意味で
昔に枝分かれした血統が欲しいところ。どなたかお持ちの方いたらトレードしませんか〜?
・サイズもそうですが、次世代の目標は普及させること。
(オークション見てたら使用済のペアで35,000円で出てましたね汗)
私が持ってるとホント絶やしそうで怖いんですよね( ´Д`)
ということで次世代も頑張ります!
コメント