思いがけずマンディブラリスから出てきたキルヒナー。
羽化から産卵セットまで。

■ 2016年11月2日 大型個体 羽化

前回20.9gの蛹が87mmになったことから、期待していた24.5gの蛹。 

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迫力ある大顎。
デッカい内歯。


何故上半身しか見せないかって?







不全したからです(T_T) 
(90UPは確実にしており、無事に羽化すれば92mm前後だったと思います。)

もしかしたらキルヒナーの飼育ギネスかなぁなんて期待していたんですが…。
(余談ですが後ほど調べたところ飼育で100mmを出した方がいるそうです。)

ちなみに野外品の大型記録は2013年にアリストさんが出品された101mmだそうで、
お値段なんと280,000円で落札されてます。


■ 2017年4月27日 3♂目羽化

最初の♂から遅れること半年以上。最後の♂が羽化してきました

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一番時間が掛かった割には一番小さいっていう。
ちなみに蛹の時の重さが19.5gだったのであまり期待しておらず。

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こちらは1日経過後。
羽化直後から威嚇してくるファイティングスピリット。

■ 2017年5月 羽化個体紹介

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気になるサイズは84mm。
まぁセアカと考えれば大型の部類でしょうか。



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キルヒナーは頭を起こして撮るに限りますね✌︎('ω'✌︎ )
起こさないとせっかくの内歯が被っちゃうんです。

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こちらは羽化後半年経過後の画像。
少しずつ上翅に濁りが出てきてます。

ちなみにこの個体、大顎基部の突起、頭のコブ、前胸側縁部などを見るに、
前回の87mm兄弟♂と比べて、よりセアカの形してるんですよね。
(前胸側縁部は体が起きているのでわかりづらいですが)

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比較用の長男の87mm。
やっぱり3mm違うと大顎の発達が結構違います。
(ちなみにこの♂はペア39,500円で売られていきました。2016年はキルヒナーの当たり年でオークションだけでも3系統4ペアの出品がありました。もしかすると現地キャッチャーの同定能力が下がってるのかもしれませんね)

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84mmに戻ってナナメ45度。
この角度最高です。

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横。

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貴重な裏側画像。

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メス。

実はセアカとマンディブのメスって、
頭楯の形、○から見た頭部の形、前胸側縁部で見分けることができるんですが、
私が見る分にはメスもセアカ寄り。

セアカマンディブのメスで上翅に黄紋入っている標本を見ますが、
マンディブにもセアカにも出ないので何故何でしょう。不思議です。


■ 2017年11月5日 産卵セット

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コバエシャッター大で同居セット。材は4本。
♂は「ペアリング後に標本用に販売して欲しい」ということで売約済みなので、
メス殺しよりも、オスに傷が付く方が怖い。っていう。
メスは元気いっぱいですが2016年2月末羽化のメスなので羽化後1年9ヶ月の超高齢出産です。

この夏に死んでしまったマンディブの♂は、
2メスに使用したにも関わらず羽化から25ヶ月生きてくれましたので、
おそらく全く問題ない範囲。

フォルスターフタマタが短命なのに対し、
セアカもマンディブもめちゃくちゃ長寿なのも不思議です。

■ 2017年11月26日 オス回収

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約3週間後のセットの様子。ところどころ齧り後が。
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良い感じに齧ってくれており、オスも完品で回収。

ちなみに良く聞かれるのがキルヒナーって子供採れるんですかという話。
キルヒナーからは採れないという方がいらっしゃいますが、
既にキルヒナーからの幼虫を飼育されているブリーダーさんがおります。
(何故自己検証していないのに「採れない」と言い切れる方がいるのかも謎ですが。)

残念ながら立証第1号にはなれませんでしたが、後々ブログで報告できれば٩( ᐛ )و