▪️オオクワガタ
Dorcus hopei binodulosus

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産地:山形県 某所
累代:WILD
状態:♀40mm
購入価格:汗と涙と時間とガソリン

ギネスサイズ:
野外76.6mm
飼育90.5mm
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▪️前書き

今回のオオクワガタ飼育記事。
産地は山形県の知る人ぞ知る超有名ポイント
(今回伏せ字だらけで申し訳ないのですが、マナーと思いますので採集地は公開しません。)

近所の方から(採集も飼育もやらない一般の方です)、
「夏になるとミヤマいっぱい拾えるよ」ということで教えてもらい、
頻繁では無いものの2012年からミヤマ拾いに毎年通っていました。
恥ずかしながら当時はまさかオオクワガタが採れるとは知らずにミヤマ拾いに精を出していました。

ある時、東京のショップさんで世間話をしていたら、
今まで私がミヤマやノコを拾っていた まさにその場所がオオクワガタのメッカと聞いてビックリ(°▽°)
(わかる人用にですが、当初は某宿泊所付近でずっとやってました)

オオクワガタ狙いに切り替えて狙い始めたのは4年目の2015年から。
丁度このシーズンに馴染みのポイントの街灯が全部LED化↓

山形県のド田舎なので、まさかLED化の波が来るなんて思いもしませんでした。
(某ポイント近くに住んでる方いましたらゴメンナサイ。)

その後に出会った地元のクワ友さんから、
「ちょっとポイント外せばまだ街灯残ってるよ〜」なんて教えてもらったのですが、
2015年は思いがけず新潟県でのオオクワ♀GETに満足し、
2015シーズンでの山形県での採集は早々に終了。

▪️2016年7月1日 初山形産GET

そして2016年シーズン。

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ポイントを変え、今年も元気に採集中。

その日は地元のお友達と一緒に採集に行ったのですが、K地区のT橋でのこと。 

「ここは橋幅広いから降りて歩いてみなよ〜」

とのことで、橋の左側と右側で分担して探していると… 

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初の山形県産オオクワガタをGET。サイズは40mmでした。

その後、少し離れたポイントまで車を飛ばし、
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G地区でお友達も無事にGET。

仲良く1匹ずつで大満足していたら、
ライトトラップ帰りで山から降りてきた採集者さんと遭遇。
(後でお友達に聞いたら有名な採集者さんとのことでした。)

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「要らないならここで纏めて放しちゃうよ」と言われ、棚から牡丹餅ならぬ、山からミヤマ。
ぶっちゃけ飼育分以外いらないんですが、ミヤマとはいえ、別のポイント、別の山の虫を放されるのに抵抗あるんですよね↓
それにしてもこんな山盛り状態、幼少期の自分に見せたら卒倒するよな〜。
後日お世話になっているショップさんに無償で送りましたが、全部で3桁近かったので家に帰って噛み合わないように小分けするのが死ぬ程苦痛でした( ´Д`)


▪️2016年7月8日 産卵セット

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先月採集したメス。40mmの2.7g。
昨年初めて採った新潟県産が35mmだったのでマイギネス更新٩( ᐛ )و

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裏。完品です。

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コバエシャッター中サイズに材3本転がし。

▪️2016年8月25日 割り出し

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ボッコボコに削っているんですが、
湿り気のある水分過多気味材の方には見向きもしてませんでした。
採集歴の長い方に聞いた話ですが、野外品はきちんと陰干しした材の方がいいみたいです。
なんでも飼育品は「累代される内に馬鹿になってしまっている(人工飼育に適合してきている)」そうで、
どんな材にもとんでも無い数産んでくれますが、野外メスは材も乾燥目の固めを選ぶし、数も爆産はしないとのことでした。
(私は馬鹿になってくれている方がありがたいんですが笑)


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結果は6頭。

…累代大丈夫かな( ´Д`)
大型を狙っているわけではないので採れた幼虫はGカップ200へ。

▪️2017年1月8日 餌交換 2齢で羽化しそうな幼虫

交換が遅れてしまったんですが、800ccに詰めた発酵マット(ライトマット)へ。

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こちらの画像、右側が7g程度のメスなんですが、
左側はメスの頭幅の4分の1の面積しかないにも関わらず、メス班も無くオスのようなんですね。
気門も明らかに小さくどう見ても2齢後期なのですが、やけに体が黄色い。
オオクワガタでは3齢幼虫を経ずに2齢幼虫から変態してしまう個体が知られていますので、
もしかすると特殊個体かもしれないと思い撮影。
他にももう一匹同じような個体が出ましたが、結果は如何に。

▪️2017年6月7日 2齢で羽化

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ボトルをのぞくと例の個体が羽化していました。
プリカやフィルムケース飼育ではなく、菌糸200→800ccボトルで27mm。

・『世界のクワガタムシカブトムシ大百科(成美堂出版)』で紹介されている22mmの2齢羽化個体や、
・『オオクワガタ!クワガタムシ飼育の最新情報(むし社)』で紹介されている22mmの個体、
・『オオクワガタ飼育のすべて(むし社)』で紹介されている31mmの個体、
『クワガタ狂の大馬鹿者達1998年4月号』で紹介されている25mmの個体に非常に似ており、
また幼虫時の特徴から本個体も2齢幼虫から3齢幼虫を経ずに羽化したものと思われます。
(27mm程度ならきちんと3齢を経た個体でも作出できると思いますが。)

もう1オスは羽化不全し死亡していましたが、顎の形状はやはり同様でした。
なんとも貴重な体験をしたなぁということでご紹介でした。
おそらく幼虫画像について公に出るのは初めてなのではと思います。
確か『月刊むし』やその他の雑誌でも紹介があったと思うのですが号数が思い出せない…。ご存知の方がいたら教えてください。

▪️2017年6月24日 2017年も採ったど〜

今年も山形県某所のK地区に。
今期二度目の出陣です。

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車の中から、ターゲットらしきものを発見。

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窓からライトを照らして、

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確保٩( ᐛ )و
32mmの超小型のメスだったので車から降りるまでは半信半疑でした。
無事に3年連続で採集できました。

▪️2017年6月27日 初オス採集 

ミヤマやノコの大型欲しいなぁって感じでもう一度山形へ。

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わかる方には一目見ただけでわかるこの場所。

水銀燈を確認して車に戻ろうとすると、

背後で、

「バチンッ」

というドデカイ着地音。
これはオオクワのオスだと思い振り返って走ると、
(この時点で拾ったことないけど何故か確信してました。)
実際灯下採集してると大型か小型か、甲虫か蛾かは音だけで判断つくようになります。

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羽を出した状態の中型のオス。

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もうね、ハイパーアドレナリン状態。
「ガッツリ羽が出てる採集写真=WILDの証明」、ちょっと憧れてたんですよね。
(強力なライトで照らしながら撮影してるので赤みがかってます)

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落ち着いて撮影。
このサイズであんなすごい音なるのね、と。

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サイズは51.5mm。

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飼育しているとダニついてたら嫌だなぁと思うもんなんですが、
採集品のオオクワガタについてはWILDの証そのもの。
ダニまで愛おしい!

来年あたり、WF1と掛けてブリードかなぁ。

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2017年は月齢の関係もあり、結局6月に4度出撃したのみでした。
オオクワガタ採集打率は驚きの2/4で5割。(途中まで7割5分)

山形は昔から採集地として知られてはいて、一時期は採集者も多かったと聞きますが、
近年また増えてきているようで、
太平洋側や、関東、遠くは関西・中部の方ともお会いすることができました。

お会いしてお話を聞くと関西や、関東のポイントに比べて、
オオクワの濃さもあるのですが、
「東北=放虫個体の可能性が低い」っていう想いがあるようで、
1日の休みでも車を飛ばして遠征に来られるのだとか。

情熱に感心するとともに、自分は恵まれた環境にいるのだなぁとm(_ _)m
なんとなくはるばる遠方から来た県外ナンバーみると譲ってしまいたくなるのは私だけでしょうか。

あと私は本格的に採集するのが遅かったのですが、
採集するようになると他の方の採集記事とか、雑誌の採集記事が面白く読めるんですよね。
このポイント、あそこだなぁとか。やっぱみんなここで休憩するよねみたいな。

きっと離島でも同じ感覚で他の方の採集話に共感できるんだろうなぁ。
もっと若くから始めれば良かったなぁと思うと同時に、(何かを始めるのに遅いというのは無いとも思いますが)
学生さんは学生のうちに遠征満喫した方がいいよ!と老婆心ながら。

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既に新潟、南東北では
生活道路での大光量のライトトラップなど、
近隣住民からの苦情などから採集禁止となった自治体があります。
子供ともまた来れれば良いなぁと思いますね( ̄  ̄)