ラエビコリスの産卵セットをしていたつもりが、
国産オオクワの幼虫飼育をしていただけだった2017年。 (前回記事参照)
再セットの結果は如何に。

■2018年2月5日 再セット割り出し

ケース側面から幼虫が見えていたので割り出し。
生き餌として投入したムナコブの幼虫じゃないことを祈りながらひっくり返すと、

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幼虫いっぱい大勝利( ◠‿◠ )

ある時を境に成長した幼虫が一斉にケース側面に姿を表すこの感じ、
本来は側面や底面には出てきたくないんだけど
幼虫が成長して過密になってくると出てくるみたいです。
外産ネブトなんかもこんな傾向ありますよねぇ。

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結果は102匹。
餌として20匹弱投入したムナコブの幼虫は1匹残らず完食。
(1♂2♀で5,000円も値をつけるムナコブは美味しかったかね?)

親も生存していましたので埋め戻して再セット。
採れた幼虫は60cc〜120ccプリカに個別飼育が60匹弱、
プリカが足らなくなったので、
残りの40匹ちょいを中プラケで集団飼育。

餌は前回の経験から粗めのオガ餌をということでライトマットレベル3。
「くぬぎ純太くん」あたりでも良さそうですが。

■2018年3月29日 蛹化確認

個別飼育の個体が一足先に蛹化ラッシュを迎え、
本日集団飼育の中プラケを確認するとこちらも集団で蛹室を作成してました。

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ケース底面の様子。ちょっと気持ち悪いかも。
WF1世代は蛹室縦が多かったですが、今回は横が多いですね。
本種に限らず水分量やマット粒子で蛹室の角度って多少変わりますからね〜。

■2018年4月27日 成虫掘り出し(個別飼育分)

4月の頭には何匹か成虫になっているのを確認しており、掘り出しを実施。

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新成虫で10匹程売れましたので50弱くらいを掘り出すことに。

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一個ずつ掘り出して製氷皿へ。
数匹不全したり死んでいたので45匹掘り出し。


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並べて文字を作ってみようかと思いましたが、
すぐに動き出すのでこの位が限界でした。

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今年の個体はサイズの割に角が立派です。
このくらい性差出てくれると雌雄判別しやすいんですが、
それでもどっちか悩むビミョーな個体もやっぱりいます。

■2018年5月1日 成虫掘り出し(集団飼育分)

中プラケで集団飼育していた個体を掘り出し。
本種は羽化から活動までがとても早く、(赤い状態で蛹室を脱出する個体も多いです) 
♂♀掛かってしまうのを防ぐためにも敢えての早めの掘り出しです。

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ケースをひっくり返して、

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お得意の製氷皿へ。計35匹。
集団飼育ではどうしてもイジける個体が出てくるので、大小出てきますね。

このダイソーで売ってる10×2のタイプの製氷皿、
底がカーブしていて角張ってないので洗いやすい、
数が1列10穴で計測しやすい、
重ねられて省スペースとめっちゃオススメなんですけど、
買い足そうと思っても中々売ってないんですよねぇ↓

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大型になるとシカクワガタの様に上下にハッキリ内歯が出るのもカッコいいですね。
無事にWF2まで回りましたがツノヒョウタンの飼育、中々面白いです。


■ちょいと纏め
・成虫の食欲はかなり旺盛です。他種の成虫を与えてもバリバリ食べます。
・餌はジャーキーやソーセージなどの加工食品より生き餌の方が管理が楽です。
 また過食部分の多さや、餌虫から攻撃されてしまう可能性を考えると、
 成虫を与えるより、幼虫を与えた方が良いと思います。
  加工食品はダニが湧きますし、生き餌の場合は複数匹を産卵セット内で生かしておけば常に新鮮な餌を途切れさせることなく供給できます。
  また、幼虫の生き餌の場合何故か食べられて死んだ幼虫が長期にわたって腐りません。
  割出の際に人間が傷つけて殺すとと30分程で真っ黒になるのに不思議ですよね。
  他種の成虫♀が自身が産んだ幼虫を捕食する場合も同様ですが、唾液に何か入ってて腐らない様にしているのではないかと思います。

・幼虫の餌は粗めのオガ系マットがオススメ。
・産卵セットはカブトマットを使用しますが、幼虫飼育(特に変態期)はコバエNGなのでオススメしません。
・材無しでも産卵すると思われますが、親からの捕食等を考えるといれた方が良いです。
・成虫はとても丈夫ですが、幼虫飼育は乾燥や水分過多はNG。
・亜社会性(親子が一緒に生活する)を持つとも言われておりますが、
 チビクワガタやクロツヤムシの様に保育活動までしているかと言われれば疑問があり、
 割り出し時に親虫と若齢幼虫を離しても人工飼育できますので問題無しです。
・小型種ですが2mmサイズが違うと印象が全然違います。大型狙いましょ。
・成虫の寿命はかなり長いです。産卵に使用し、特段長期飼育を目指さなくても2年は生きます。
 国内近縁種のルイスツノヒョウタンクワガタで5年4ヶ月の成虫飼育記録があり、(『月刊むし390号』(むし社)短報参照)
 四季の有無の関係も気になるところですが、本種も同等の長命と思われます。
・長寿の虫と短命の虫を比べた際、長寿の虫の方が繁殖における餌の摂取(動物性たんぱく質)の重要性が高いと思っております。
 (短命の虫はどんな餌を食べさせようが変わらないし、そもそも後食の必要性もない場合も多い)
 スイッチとまでは言い過ぎかもしれませんが、繁殖させる場合は餌の摂取が重要と思います。
・確信を持ってはいませんが産卵時季があるかも。
 産まない時期にどんな工夫をしようが産まない可能性がある。
 (要検証ですが、産卵傾向やいわゆる「体内時計」についてはどの種も飼育下で累代を重ねていくうちにボケていく傾向があるので検証不能かも)

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クワガタというよりは奇虫飼ってる感覚です。
普通のクワガタに飽きちゃった方は是非。
面白いけど人気が出る訳ないとも思っているので80匹捌ける自信が無い…( ✌︎'ω')✌︎