■ブータンアンタエウス
Dorcus antaeus

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産地:ブータン シェムガン
累代:CBF3
状態:成虫ペア ♂85mm(2015年8月羽化) ♀48mm(2014年10月羽化)

レコードサイズ:
野外89mm
飼育93.2mm(参考記録93.4mm)
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■2015年11月10日 成虫入手

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ブータン シェムガン産。

個人的にクワガタで何が好きかって言われればニジイロとアンテ。
好き=得意な訳ではないのが悲しいところですが、
この二種はサイクル回してるだけで楽しいし、飽きないんですよね。

ニジイロがカラー毎のコレクション性なら、
アンテは産地毎のコレクション性。

買ったり頂いたりで気付けば

タイ:ドイサケット、ウィアンパパウ
ラオス:サムヌア
マレー:キャメロンハイランド
ベトナム:カオバン
インド:サディア、ガントク、タイガーヒル
ネパール:コタン
ブータン:トンサ、シェムガン

の7カ国11産地という具合。
もうホントにこれで最後にしないと…。

オークション見てて
この出品者さんの出すブータンの内歯が安定して面白いなぁってのもあったんですけど、
すんごい安かったから思わず買っちゃったんですよね。
お値段なんと85mmペアで3,400円。
ヒマラヤ系の中でもブータンって何故か安いイメージ。

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ちなみに頭幅は31.4mm、胸幅は33.3mmでした。すごいのかよくわかんないけど。
今はワインセラーでの低温飼育が当たり前になってますけど、
85mmって私の感覚だと今でも超特大サイズなんですよね。

オークションでクワガタ買う時、
当該出品者さんの過去の出品物をひたすら遡って
出品ラインのアベレージなんかも確認すると良いよって豆知識なんですが、
「90mmUPが狙えます」の宣伝文句に偽りなく、安定して85mmUPが出ている模様。

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気に入ったのが先が細く尖って前を向く内歯。
「ブータンだからこう!」って訳じゃなくて唯のラインの特徴だと思いますが。

こんなこと言うと怒られそうですし、
上の方で産地毎のコレクション性とか言っちゃったのにアレですけど
ヒマラヤ系ならインドもネパールもブータンも全部一緒だと思ってもいます。
パッと1オス出されて見分けられる人なんていないでしょう。


色んな産地のWILD個体見てきましたし、
同産地の複数ラインのWF1を800cc→1400ccの同じ環境で機械的に飼育すると分かるんですが、
大事なのは産地差っていうよりもライン差(個体差)なんですよね。後になってこの親の子供達カッコよかったなみたいな。
勿論産地毎の大枠としての特徴や傾向はありますし、兄弟間でもバラけますが、
そういう意味でヒマラヤ系なら全部一緒だと。
親兄弟のシェイプを見て気に入った血統を買うのが一番よね、うん。
※全て個人的意見でございます。

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メス。

目標サイズは親超えの85mmUP。
ブータンとネパールは飼育でデカくなりやすいって昔からよく言われてるんですが、(真偽不明)
アンタエウスに限らず
スマトラやパラワン、ヘラクレスなんかもそうですけど、
どんなに良血統や特大サイズの成虫ペアを買っても、
下手な飼育をすれば子供は平気で小さく羽化してきちゃうのが怖いトコロ。

特大サイズを連発している方は血統もそうですけど、その前に飼育環境も良い訳で。
良い親を買えば自分もそれで同じように上手くいくかって言うとそんな甘くないんですよね。
アリストさんとかのメジャー種特大サイズを大金叩いて買える人って、
やっぱり飼育に自信ある人多いですし。(勿論 標本目的の方もいらっしゃいますが)



■2016年1月26日 ペアリング

オスが羽化後半年ほど経ちまして成熟しましたので同居。
産卵セットと割出しのタイミングを考えながら、
3齢の温度下げたい時期に丁度冬が来るように逆算。

■2016年1月31日 産卵セット

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22.5Lコンテナに材3本。カブトマットで固詰。
広いからいいでしょってことでオスも入れちゃいましたが、あんまりオススメしません。

放置する気満々でゼリーをドカ入れ。
駄目なゼリー程腐らないんだよな〜。箱で買っちゃったよトホホ↓

■2016年2月28日 2♀目 産卵セット

ショップさんで同産地のメスが2,000円だったので、
購入してもう1セット作っちゃいました。
CBF1 ♀45mm(3.7g)、2015年9月下旬羽化。
2/23から5日間同居した上での同居セット。

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■2016年4月8日 1♀目 割出し

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丸2ヶ月でこんな状態に。

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結果は42匹と卵6個で計48。
一回のセットでこれ位採れると気持ちいい〜。
産卵セットは広々セットで気前良く組むに限りますね。
メスは元気いっぱいだったので再セット。

■2016年5月27日 2♀目 割出し

結果は36頭。お腹いっぱい充分でございます。

今回は手間を掛けずにシンプルな飼育をしたいなぁってことで、(再現性重視)
大体は月夜野きのこ園さんのエレメント既製品へ投入。
安いし、いつ注文しても次の日の午前には届くところが最高です。
「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、
実際その道のプロって筆選びまくりますよね。
超一流の職人さんでも「道具が全て」って言う位ですし。
私は生臭坊主なので既製品で充分なのです。


■2016年9月7日 1♀目 再割出し

5ヶ月も引っ張ってしまいましたが、5匹出てきましたのでご報告。


〜〜〜


■2017年4月〜 羽化個体紹介

だいぶ飛びますがボトル交換の様子とか記事にしてもなぁ、ってことで羽化個体紹介。
飼育データが残っているものは飼育データ付きで。

①♂85.5mm

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2016年  5月22日 2齢    月夜野きのこ園エレメント800cc(クリアボトル)
2016年10月  5日 41.8g 月夜野きのこ園エレメント1400cc(クリアボトル)
2017年  4月13日 羽化85.5mm(頭幅31.3mm胸幅34.2mm)

うん、0.5mmと微妙ですけど親超えできて大満足。
セット時期と交換時の工夫次第で
NONワインセラー&既製品ボトルでもなんとかなりますね。
(交換時の工夫といっても、食べ具合の見極めと、交換時は勿体ぶらずに底までガッツリでかい穴開けて交換後は温度下げるだけ)

既製品の2本孵し。
餌代約850円という良コスパ具合というところが一番のポイントです。

②83.5mm

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2016年  5月22日 2齢    月夜野きのこ園エレメント800cc(クリアボトル)
2016年  9月11日 43.2g 月夜野きのこ園エレメント1400cc(クリアボトル)
2016年  1月19日 蛹27.5g
2017年  2月21日 羽化83.5mm(頭幅30.8mm胸幅33.1mm)

親に似て前を向く内歯がgood。
次世代種親かなぁとキープしてたんですけど気付いたらお星様に↓
(画像撮り忘れていたので死虫で撮り直しです)

③♂83mm

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顎細め。


④♂81.5mm
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幅はあるし、可動域も好きなんですけどディンプル。

⑤81mm
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綺麗な個体。
こう言うのっぺりしたやつ好きです。

⑥♂78mm
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2016年  4月  8日 ランバージャックブナオリジナル200ccプリカ
2016年  9月11日 21.5g 月夜野きのこ園エレメント1400cc(クリアボトル)

200ccプリカ→1400ccという意味のわからない繋ぎ方をした個体。
78mmと小型ですけど内歯は兄弟間で一番前向き。
(こちらも死後撮影)

⑦76.5mm
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800ccで引っ張って一本孵しの個体。
この辺りのサイズのアンテが一番何が何だかわかんないサイズ。
何よりケツがダサい。

⑧♂74mm

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同じく800ccで引っ張ってみた個体。
やっぱり小さいけど74mmでこの内歯の向きは面白いなぁと。
飼育品のヒマラヤ系だと80mm位でも横向く奴もいますからね。

他にも実験的にMT160菌糸の850ccで3齢から一本孵ししてみたんですけど、
76mm、75mm、72mm、70mmでございました。

遅めの割出し→投入でもタイミングさえ合えば
800cc1本孵しでも82mmとか出ることあるんですけど
今回はそんなに甘くなかったですね。


うん、やっぱりアンテ面白いっす。
程よいバラけ具合で個体差楽しめますし。
羽化個体全部写真に撮って残そうと思えるのアンテくらいだもんなぁ。

でもブータンは撤退で最終的にはインド、ベトナム、タイ、マレーですかね。
一種類と言われればタイ産。ここはブレない。

ということで〆。