■タイワンオオクワガタ
Dorcus grandis formosanus

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産地:台湾 新竹縣 尖石郷
累代:F1
状態:成虫ペア♂76.5mm♀50mm(6.1g)
購入価格:19,800円のラベルが残ってるけどいくらにしてもらったんだろ。確か16,000〜18,000円位のはず。

レコードサイズ:
野外78.3mm
飼育84.3mm
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■2016年10月30日 成虫入手

KUWATA横浜にてビートルライフサポートプラスさんのブースにて購入。

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タイワンオオ♂76.5mm。(画像はブログ用に2018年8月に同一個体を撮影したものです)

学名のgrandis formosanus。
偉大な、中華民国。
素晴らしい名前よね。

以前はcurvidens formosanusだったので命名時にそうした意図はございませんけども。
名前の通り台湾を代表するクワガタムシです。

ちょっと面白かったのが、
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これ、台湾の図鑑なんですけど、(『台湾鍬形虫』数ある台湾書籍の中でも大当たりでした)

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各部の名称のページ。
日本の図鑑では大体オオクワガタが使われることが多いんですが、
台湾だとやっぱりタイワンオオなんだなぁと。

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(同図鑑より)

有名な話ですが、
タイワンオオはシェンクリングと同様、
台湾では野生動物保育法によって採集等が禁止されてます。
(法律自体は1989年制定ですが、リスト公示は1995年だそうです。行政院農業委員会のHPで探しましたがいつから加えられたかは明確に確認できず。)

シェンクリングが3ランク中2番目の「珍貴稀有野生動物」で、
タイワンオオクワガタが3番目の「其他應予保育之野生動物」。

ですが、実際はタイワンオオの方が圧倒的に個体数が少ないそうです。
多くのクワガタ雑誌で採集記(観察記)が掲載されていますが、
『ルカヌスワールド33号(2002)』によると台湾昆虫協進会の調査では
年間にシェンクリングが♂約50頭♀約200頭観察できたのに対して、
タイワンオオクワは♂約10頭、♀約30頭だったそうな。

ただ身近な隣国台湾ということもあり、
日本にはかなり昔から輸入され飼育されています。
(採集禁止なのになんで日本で通関するの?っていう話は語ると終わりが見えないので触れません。)

私、業界のS級妖怪達(褒めてる)に大昔の話を聞くのが大好きなんですけど、
1999年の外国産解禁直前とかそんなレベルじゃなくて、
タイワンオオやシェンクは1980年代中盤にはコアな熱帯魚屋さんに行けば買えたそうです。

ブログ記事にするにあたって明確なソースないかなぁって探したんですが、
1980年代後半のフィッシュマガジンの広告にはもう出てましたね。
(この為に大型ダンボール3箱分汚いジャンプみたいなバックナンバー買いました…5,000円くらいだったけど送料が鬼。)

また1997年刊行のKUWAGATA通信22号でも、
「10年前にタイワンオオとシェンクリングが流行った」と記述があります。

話脱線しましたが、
日本における外国産クワガタ飼育で最も歴史の長い種類の一つ。
それだけ長い間愛されてるクワガタなんですね。

吉田賢治氏も『KUWAGATA通信22号(1997)』の中で、

「お前らって物珍しさで次から次に新しい種類に飛びついて散財して馬鹿みたいだよな。
3年前に流行ったアンティウスやインドオオクワ(クルビ)まだやってる奴どれだけおんねん。
でもタイワンオオは違うで。10年経っても愛されてるし廃れることなく飼育され続けるんやで。」

的なことを述べてます。(長いので要約ですが大体こんなこと言ってます。現代にも突き刺さる至言よね。)

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私自身の飼育の歴史としては13年振りかな。
昔の飼育記事を見たら、高校生なりの意味わからん飼育をしてて結果は56.5mmだったそうな笑

今回イベントで拉拉山の個体も並んでまして
死ぬほど迷ったんですが、(血統モノ並みにメッチャかっこよかった)
尖石のラインの方がアベレージが高いということでコチラにしました。
なんとF1世代で81mmが出ているとのこと。

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蟹っぽくてカッコいい。
この個体は前胸Gタイプですね。

タイワンオオクワガタは前胸の形で
Gタイプ(グランディスタイプ)
Cタイプ(クルビデンスタイプ)に分かれるのですが、
最近この呼び分けも全く聞かなくなりましたね。
(昔は北部形⇄南部形、グランディス形⇄タイワン形なんて呼ばれてました)

結局同じ産地でどちらも採れるし、
同じ親からどちらも出るので、あんまり拘る必要がなくなっちゃったのかなぁと。
(新潟・山形でミヤマの野外品にフジ・サトあんまり気にしないのと似た感じかなぁ)

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1998年12月の奈良オオニュース。

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クルビデンスタイプが人気が無いとか全く記憶にないですけど、
個人的な記憶だと前胸がどうのこうのより、内歯の向きの方が重要だった気がします。

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昔のイメージで大きくならない印象が強いんですが、
ポテンシャルの高いラインとのことで頑張って見たいと思います。

…メスの画像撮り忘れたなぁ。

■2017年1月11日 産卵セット

産卵セットというより、
「春になったら勝手に産んどくれ」
ってことで中プラケに材2本入れて同居。

■2017年6月8日 割り出し

データ残ってないのですが、削りまくってる割に3〜4頭+卵位しか取れなかったです。(卵孵化せず)
白枯れ系に適合した菌糸買ったり、詰めたりしようかなぁと思ってたんですが
手元にあった月夜野きのこ園のエレメント800ccへ。

■2017年11月8日 交換

何故か落ちてしまい♂1頭のみに。25.6gでした。エレメント1400ccへ。

■2018年5月16日 蛹化確認

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白枯れ系黒虫の2本孵しは流石に可哀想でしたけど、蛹で21.5g。
70mm前半を予想していたので意外と大きくなりそうです。

■2018年5月末 羽化

先日のオスが羽化。貴重な1匹。羽パカ。チーン。

■2018年4月22日 メス購入
 
時系列がズレますが、
結局メスは再セットするも無精卵を産んで死んでしまい、
ビートルライフサポートプラスさんに在庫を問い合わせたところ、
79.4mmと掛けて産卵させた使用済で良ければお売りできますよとのことで、
喜んでメス単品53.4mmを購入。 
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うん、タイワンって感じの肩ですね。(やっとメス画像撮れた)
コバエシャッター大に材3本でセット。

■2018年8月25日 メス53.4mm割り出し

ケースのふたを開けると、

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これめっちゃ産んでるやつ感。

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からの3齢メス幼虫1頭のみ。

なんなの。
採れた幼虫はMT160銀800ccボトルへ。

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カワラ材2本とナラ材1本で再セット(厳密には再々か) 
すんごい軽くなってるけど大丈夫かな。久しぶりに蛹いっちゃおうかな。 

■2018年8月 オス計測&撮影

5月末に羽化したオス成虫。
3ヶ月経って体もとっくに固まったようなので計測&撮影。

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サイズは78mmでした。
大体野外ギネスと同じくらいですね。

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黒虫の良いところは長寿なところ。
親オスも元気一杯で横に並べてパシャリ。

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うん、やっぱかっこいいです。
親が76.5mmの頭幅27mmで、
子が78mmの頭幅27.5mm。
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どちらもヘッド率(頭幅÷体長)でいうと.353。
親子だけあってそっくりですね。


う〜ん、メスも羽化させたいメス欲しい٩( 'ω' )و
また電話すんべ。


続く(と思います。廃れることなく。)