内歯のギザギザの無い不思議なヒラタクワガタ。
F5世代の割出し〜羽化まで。

◾️2018年7月21日 割出し

産卵セットから3ヶ月経過し、ケース側面から幼虫が確認できましたので割出し。

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無事に17頭確保。(画像は途中の12頭の状態ですが後 追加)
10頭は販売し、7頭を800cc菌糸ボトルへ単独投入。
菌床銘柄は業者の方に作成頂いたオリジナル試作品。
(○○タケのエノキブナ添加少なめ、特殊PP)
作成ロットの関係で大量にあるので色んな種類でお試し中。

親虫は再セット。 

◾️2019年2月 羽化

結局前回割出しの後、幼虫は追加できず。
親虫は元気一杯ですが体内時計なのか、何故か産まなくなっちゃいました。
採れた7頭の内訳は4♂3♀で1♂はまだ幼虫やってます。

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羽化した3♂。

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①♂62mm。
親が54mmでしたので大きく親超えできました。

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「内歯が無い」という違い、些細な違いなんですがこの違いは大きいですよね。

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②♂62mmA'(頭部凸)

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何故かオデコが分厚くボコってしまった個体。
尚、蛹の状態で蛹体重10.6gでした。

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③♂61.5mm

ややスマートな印象。
後述しますがこの個体の内歯が一番グレード高そうです。
(「内歯の消失具合」のグレードが高いという意味です。無いものに対してグレード高いってのもなんか変な感じですが。)

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見た目通り挟まれるとクッソ痛いです。
バーブレスフックですね。

親虫も生きていますし、
メスも3匹ほぼ羽化ズレせずに羽化してきていますので、そういや国産ヒラタってほとんど羽化ズレしないですよね。
布教の為にも大量生産目指してブリード頑張ろうと思います(^-^)

今回800ccの一本孵しでしたが、
サイズを目指してどこまで大型するかも面白そうです。
70mmUPのギザ無し、カッコ良さそうですよね。

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ちなみに画像のように、
ギザ無し個体でも内歯先端の返しが出る個体と出ない個体がいます。
今回の3匹の中では61.5mmの個体が一番消失してますね。
小型個体は内歯が消えやすい(消えているように見えやすい)のですが、
60mm超えててこれなら文句なしにギザ無しですね。

ということで、
母数が少ないですが我が家の飼育結果では、
HRN様の「ほぼ完全固定です」の謳い文句通り遺伝率100%でした。

…ところで根元の最大内歯も選別していけば消えるんですかね?
これも♂61.5mmが近そうかも。
気の長い話ですがそれを目指すのもアリかもしれませんね〜。