成虫2ペアで始めたヒョウタンクワガタのブリード続き。

■2019年4月7日割出し 

結局1年間【産卵セット→割り出し】を数回続けて全部スカ。
「春にならないと産まない」という前情報はあったので、
あまり気にせずセットのまま春を待つって感じだったんですけど、
そろそろかなぁとケース側面を見ると幼虫が見えてました。

IMG_4682
中プラケをひっくり返すと結構育った幼虫がゴロゴロ。
結局前回の記事で作成した蛹観察ケースの奥行きがない産卵セットでも
光を嫌って壁面を避けてトンネルを掘っており、早々に観察は諦めて中プラケのセットにしました。


IMG_4683
結果は幼虫29匹でした。
2♂2♀なので少し寂しいかな?
3齢中心ですが初期の成長が早い虫なのでおそらく2〜3月に産卵した幼虫だと思います。
採れた幼虫は個別に粗オガベースの200ccプリンカップへ。

IMG_4687
その後は再セット。餌は割り出しの遅れたニジイロクワガタ。
一年に一度しか産まないと聞いていたのですが、今回の29匹は1メスで産んだかもしれないので…

IMG_4685
やっぱいいよねぇ〜ヒョウタン。


■2019年9月 産卵セット解体

前回の割り出し後、産卵セット→割り出しを2度繰り返しましたが、
どうも我が家でも春以外は産まないようです。
全く産む気配がないのでいったん春までセットを解体することにしました。
ただ別産地の成虫を販売したところ、購入して頂けた方から
夏セットで採れたと吉報を頂けたので絶対ではないみたいです。


IMG_5789
毎回毎回立派な巣穴を作ってくれるのですが、
巣穴を作る=産卵とはいかないようです。

IMG_6512
秋だろうが冬だろうがガツガツ餌は食うんですけどね〜。
(画像は2019年12月。インカツノコガネを捕食する本種。)

■2019年12月下旬〜翌年2月 羽化 
 
昨年の4月に割り出した幼虫がボチボチ羽化してきました。

 IMG_6706

スクリーンショット 2020-02-15 21.46.38
別産地WF1でもおこないましたが、
蛹時に雌雄判別をおこなった上で、

スクリーンショット 2020-02-15 21.54.20
羽化後も羽を観察。

IMG_6747
最近新しく買ったマクロレンズ(CANON MP-E65)で拡大すると、

スクリーンショット 2020-02-15 22.19.19
親の世代や別産地個体の飼育時にはわからなかった大顎の雌雄差もやっと分かりました。

この辺の雌雄判別の話は、
YouTubeで詳しく解説しましたので宜しかったらご覧ください。↓
(チャンネル登録よろしくお願いします)



■飼育まとめ

・購入元のHRNさんの情報通り産卵は春頃が良い。我が家では夏〜冬は全く反応せず。
・1年に1回しか産まない。別産地個体の購入元であるランバージャックさんも仰ってたのですが、
 基本的に1年に1回しか産まないそうです。
 →産んでる途中で割り出すとそこで産卵が止まってしまうので、
 一度の産卵期間を長く取って産みきって幼虫がある程度大きくなったところでの
 割り出しが良いと思います。
・2産地で50匹程幼虫飼育しましたが餌交換をすると一部拒食する個体が出ます。
 拒食してセミ化した幼虫は蛹室を作らずに何度もマット上に這い出て死にます。
 1本孵しの個体群は全て無事に羽化してますので、ある程度餌持ちの良いマットでの
 1本孵しが良いかと思います。
・餌はオガ系ホダ系ベースがオススメです。廃菌床などカブトマット系は状態が悪くなると
 他種のツノヒョウタンでも拒食やヒネ傾向はありましたが、ヒョウタンはより傾向強いと思います。
・幼虫期間は20℃の環境で10ヶ月程(1年1化)なのでサイズ感からすると結構長いです。
 先にメスが羽化して若干遅れてオスが羽化しますがズレというズレはありません。
・成虫の餌の頻度はネブトなど小型種の蛹は1日で食べ尽くしますが毎日餌を上げる必要はありません。
 2週間〜1ヶ月に一度でも十分と思います。
・成虫は乾燥環境や飢えにはよく耐えますが、食べ残しの餌などにダニが湧きすぎたり、
 湿度が上がって床材が不衛生な状態になるとあっけなく死にます。
→成虫の餌は幼虫状態で投入して「食べたい時に食べれる」が良いと思います。
 ソーセージなどに比べて生き餌の方がダニは湧きませんが生き餌の場合でも
 あげ過ぎたり頻度が多いとダニが湧いて一気に環境が劣化します。
 「成虫管理」って感じの成虫飼育よりも常に産卵セット内で飼育するのが良さそうです。
・意外にも本種同士で共食いはほとんどしません。
 餌のない状態で極限までいくと弱った方を食べるといった感じです。
 これも死んでから食べたのか、他種の生き餌の様に襲って食べたのかは不明です。
・羽化から活動開始まではツノヒョウタン同様に単純な時間の経過ではなく時期によります。
 後食は羽化後1ヶ月で食べ、後食していれば産卵も可能です。
・今のところ33.5mmまで出ていますが200ccプリカ以外で飼育していないのでもっと大きくなると思います。

続々と羽化中で今季も7〜8ペア作れそうですのでまた色々と試してみたいし、
サイズを狙って飼育しても面白いかなぁと。

動画の方でも語りましたが奇蟲感覚で飼える面白いクワガタです。
是非是非!